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SEOに効果的なサブドメインとサブディレクトリーの使い分けとは?両者の概要やメリット・デメリットを解説

新しいWebサイトやコンテンツを作成する際に、「サブドメイン」と「デブディレクトリー」のどちらを使うべきか悩まれている方も多いのではないでしょうか。似たような言葉であるものの、それぞれ特徴が異なるため、十分に理解した上で使い分ける必要があります。

そこで、今回の記事では、サブドメインとサブディレクトリーの基本的な知識に加え、SEOの効果を狙う際にどのように使い分けるのかを解説します。両者の違いを知りたい方や、自社ホームページの検索順位を上げたいという方は、本記事を参考にしてみてください。

サブドメインとサブディレクトリの基本知識

ドメインについて触れたあとは、サブドメインとサブディレクトリの基本知識を紹介します。どのような点に違いがあるのかを整理し、適切に使い分けられるように準備をしましょう。

サブドメインとは

サブドメインとは、もとのドメインをベースにして作られる別のドメインのことを指します。たとえば、Yahoo!Japanを例にすると、「yahoo.co.jp」がベースのドメインである一方で、Yahoo!ニュースの「news.yahoo.co.jp」がサブドメインです。ほかにも、Yahoo!には、以下のようにさまざまなサブドメインがあります。

  • 「weather.yahoo.co.jp」(Yahoo!天気・災害)
  • 「auctions.yahoo.co.jp」(ヤフーオークション)
  • 「travel.yahoo.co.jp」(Yahoo!トラベル)
  • 「finance.yahoo.co.jp」(Yahoo!ファイナンス)

上記に挙げたとおり、本来のドメインの直前に、文字列が追加されたものがサブドメインになります。一般的に、サブドメインは、ベースのドメインと異なるテーマのWebサイトを、新たに作成する際に用いられるのが特徴です。

サブディレクトリとは

次に、サブディレクトリとは、もとのドメインに付け加えられたWebページのことを指します。サブドメインと同様にYahoo!Japanを例にすると、「yahoo.co.jp/〇〇〇」のように、ベースとなるドメインのあとに続く文字列をサブディレクトリと呼びます。

  • yahoo.co.jp/123
  • yahoo.co.jp/abc
  • yahoo.co.jp/2021/09

上記のとおり、サブドメインと異なり、ドメインの「後ろ」に文字列が連なっているのが特徴です。また、サブドメインは、ベースのドメインとは異なるテーマのWebサイトを作る際に用いられますが、サブディレクトリは、Webサイトのテーマに関連したページを作るときに使われます。

たとえば、ブログサイトやニュースサイトであれば、掲載する記事をサブディレクトリで展開したり、サービスサイトのように関連するコンテンツを作成したりといった場面です。

以上を踏まえ、サブドメインとサブディレクトリの違いについて、おさらいしておきましょう。

サブドメイン:ドメインの前に付くもので、異なるテーマのWebサイトを作るときに用いられる。
サブディレクトリ:ドメインの後ろに付くもので、本体のWebサイトに関連したコンテンツや、分類する際に用いられる。

SEOに効果的なサブドメインとサブディレクトリの使い分け方やメリット・デメリット

それでは、SEO対策を意識する際には、サブドメインとサブディレクトリのどちらを使えば良いのでしょうか。両者の特徴を踏まえながら、Webサイトを作る上でのメリット・デメリットをまとめていきます。

サブドメイン:別テーマの新規Webサイトを作成

基礎知識でも解説したとおり、サブドメインは、本来のドメインとは異なるWebサイトを作成する際に用いられるドメインです。サブドメインを活用することで、既存のWebサイトと新規のWebサイトを切り分け、それぞれに専門性を持たせられるようになります。また、ユーザーにとっても、欲しい情報を得られやすい環境となっているため、カスタマーエクスペリエンスの向上にも期待できます。

サブドメインを使うメリット

  • 本ドメインの評価を受けやすい
  • ブランディングとしての効果を発揮できる
  • テーマの専門性を強化できる
  • 検索ユーザーの満足度向上につながる
  • ドメイン取得の費用がかからない

基本的に、サブドメインは、本ドメインと別のWebサイトとして検索エンジンに認識されますが、多少のドメインパワーを引き継ぐことができます。つまり、別のWebサイトといえども、本ドメインがGoogleから評価を受けていた場合には、新たに作成したWebサイトのドメインも評価されやすくなるということです。

Yahoo!のように規模の大きいWebサイトであれば、本ドメインから派生させていくことで、ブランディングの向上にもつながります。また、新規でドメインを取得する必要もないため、ドメイン取得に関する費用を抑えられます。

サブドメインを使うデメリット

  • 立ち上げ時と運用に手間がかかる
  • 専門性を出すためにボリュームが必要
  • 解析ツールの設定を別々に行う
  • 評価を受けるまでに時間がかかる

一方で、サブドメインを活用して別テーマのWebサイトを立ち上げる際には、本ドメインとは別々に管理が必要となるため、運用面に手間がかかります。また、アクセス解析ツールを使用している場合には、別途、新規Webサイトでも設定が必要です。

なお、SEOに多少の効果はあるものの、基本的に別サイトとして認識されることから、検索上位に表示されるまでに時間を要します。ブランディングや専門性の高いWebサイトの構築には適していますが、そもそものボリュームが少ないと、ユーザーにとっても魅力的に映らない可能性があります。

サブディレクトリ:同じテーマの新規ページを作成

サブディレクトリは、同じテーマのコンテンツを1つのドメインで管理する方法です。1つのWebサイトにコンテンツを増やしていくことで、情報に厚みを持たせられます。サブドメインのように情報が分散することもないため、特定のペルソナからの流入を狙いたい場合に効果的な方法といえます。

サブディレクトリを使うメリット

  • 1つのテーマに対する専門性を高められる
  • 管理に手間がかからない
  • 本ドメインの評価を直接的に受ける

サブディレクトリは、同一のドメインからコンテンツやカテゴリが派生されるため、本ドメインの評価を直接的に受けることができます。サブドメインと異なり、Google検索エンジンに認識されるまでに時間がかかることもなく、早い段階で検索上位を狙えます。

また、複数のコンテンツを作成しても、本ドメイン1つだけの管理となるため、運用面での手間を省けるのもメリットです。特定のテーマに対して情報を上積みさせることで、Webサイト自体の評価向上にもつながります。

サブディレクトリを使うデメリット

  • テーマが混在する可能性がある
  • コンテンツが重複しやすい
  • 本ドメインの悪い評価も受けてしまう

サブディレクトリで注意しておきたいのが、コンテンツの内容です。基本的に特定のテーマに情報を増やす作業が必要となるため、ネタが切れてしまったり、テーマが混在・重複してしまったりする点に注意しなければなりません。

本ドメインからの評価についても、もともと良い評価を受けていれば問題はありませんが、Googleからペナルティを受けている場合や、悪質なWebサイトとして評価を受けていると、SEOに逆効果となり得ます。

サブドメインとサブディレクトリを使う際の注意点

サブドメインとサブディレクトリの違いや、使い分ける際のメリット・デメリットについて解説しました。これから、両者を活用してWebサイトを構築する方は、最後に注意点も確認しておきましょう。

サブドメインは規模の大きいWebサイト向け

サブドメインは、比較的規模の大きいWebサイト向けに用いるのがおすすめです。本ドメインの評価が安定しないまま、新たにWebサイトを立ち上げてしまうと、Googleからの評価が分散する可能性があります。

また、それぞれのサブドメインの内容が薄くなり、ユーザー側としても探している情報が見つけにくくなります。冒頭のドメインの例として挙げた「Yahoo!」のように、本ドメインの規模が大きく、コンテンツ量も多いWebサイトを立ち上げる際に、サブドメインを活用しましょう。

サブドメインでは新たにツールの設定が必要

メリット・デメリットでも解説しましたが、サブドメインでWebサイトを新規で立ち上げる場合、解析ツールや分析ツールなどを別途設定する必要があります。サブディレクトリで展開しているWebページと異なり、完全に独立したWebサイトであるため、サブドメインごとに設定を行います。

とくに、有料ツールを利用している方は、ドメインごとに利用料を支払うケースも考えられることから、管理の手間だけでなく、コスト面についても考慮しなければなりません。ドメインごとの運用者も用意する必要が出るため、人件費やサーバー代などにも注意しましょう。

無関係なテーマをサブディレクトリで広げない

サブディレクトリで、1つのドメインからWebページを展開する際には、なるべく無関係なテーマを広げないように気をつけます。ブログや個人の趣味でWebサイトを立ち上げる場合であれば、不特定多数のテーマを取り扱っていても問題はありません。

しかし、企業や公的なドメインで、基本となるテーマから大きく逸れたWebページを運用すると、専門性におけるSEOの評価がマイナスとなる危険性があります。どうしても、別のテーマのコンテンツを作成したい場合には、カテゴリで分けたり、本来のテーマに触れたりするなどし、専門性を維持するようにしましょう。

まとめ

サブドメインとサブディレクトリには、明確な違いがあり、目的や条件に応じて適切に使い分ける必要があります。両者をうまく使い分けられないと、SEOの評価を大きく下げてしまったり、検索ユーザーの満足度を低下させる原因となったりするため注意が必要です。

まずは、サブドメインとサブディレクトリの概要や、それぞれのメリット・デメリットについて把握しましょう。本記事の内容を参考にしながら、SEOの評価を高められるように使い分けましょう。

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