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SNSを通販と連動させる効果的な方法

企業のマーケターのなかには、SNSを通販に連動させる方法に悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、そんな通販に連動させるための、SNS活用方法を解説していきます。まずは、SNSがどんなマーケットにアクセスできるかを理解し、そのあとに具体的な運用法を確認していきましょう。

SNSは通販に連動する?インターネット利用率を解説

企業のマーケターが第一に理解しておくべきポイントが、「どのくらいの人達がインターネットを利用しているか?」、そして「どのくらいの人たちがSNSを利用しているか?」という統計です。

総務省が2019年におこなった調査では、89.8%の人たちがインターネットを利用していることがわかっています。また、13歳~69歳までの各階層におけるインターネット利用率は90%を超えています。また、2017年の通信利用動向調査では、約40%の方がいずれかのSNSを利用していることが明らかになっています。インターネットを利用する目的、SNSを利用する目的はさまざまですが、SNSを利用したプロモーションによってリーチできる確率が高まっていることは事実です。

通販への連動に利用すべきSNSとは?SNSごとの特長を解説

ここからは、通販に連動させたいときに利用すべきSNSの特長を解説していきます。一昔前まではいいね!を送りあうコミュニケーションツールでしたが、多くの企業SNSごとの特長をプロモーションに応用しています。

視覚的に訴求できるInstagram

通販に連動する際に利用すべき、1つ目のSNSがInstagramです。Instagramの最大の特長は、なんといっても若い女性の利用率が高いことです。利用者の多くが20~40代であり、60%以上が30代以下の女性です。そのため、見た目がかわいいといった、女の子が好きそうなアイテムを投稿すれば、瞬時に多くの若い女性にアプローチできます。また投稿が届く範囲がフォロワーのみと、クローズドな環境でありながら、視覚的に訴求できるため販促における利用価値が高いSNSと言えます。

文字だけのシンプルな表現が魅力のTwitter

Twitterが、2つ目の通販に連動させたいときに利用すべきSNSです。ツイッターの特長は、シンプルな仕組みが受け入れられ、リリースから15年が経過した現在も約4,500万人を超えるユーザーがいます。そして、約4,500万人を超えるユーザーの多くがアクティブであり、リーチできる範囲はSNS随一といってよいでしょう。投稿に対するいいね!やリツイートといったアクションは、そのアクションをしたフォロワーにも通知されます。基本的に文章だけを用いた投稿となり、Instagramのような視覚的な訴求はおこなえませんが、双方向のコミュニケーションを利用することでファン拡大を狙えるSNSです。

クローズドな空間が魅力のFacebook

通販に連動する際に利用すべき、3つ目のSNSがFacebookです。Facebookは、60代の利用者がもっとも多いという特徴のあるSNSです。利用者は約2,600万人と、Instagram、ツイッターよりも少ない数値となっていますが、もっとも強いつながりを作り出せるSNSです。面識のある人どうしがフォローしあう文化があるため、リアルな口コミのように情報が拡散されます。この信頼性の高さを理解し、実名制のライフイベントを開催することでファン拡大を狙う企業も少なくありません。

SNSは通販につなげるだけじゃない!集客以外の活用法を解説

ここからは、SNSの集客以外の活用法を解説していきます。フォローやいいね!などのアクションによって拡散され、効率的な集客を見込める点がSNSを利用するいちばんの特長です。ただし、ECサイトを利用する企業の増加により、SNSのさまざま利用価値も拡大しています。

双方向のコミュニケーションをとれる

SNSにおける1つ目の活用法が、双方向のコミュニケーションを取れることです。ECなどの通販サイトに問い合わせ先を設けることも可能ですが、SNSであればDMやコメント欄を利用したスムーズなコミュニケーションをとれます。仮に悪い印象のリアクションがあったとしても、あえてオープンな環境で対応することで、真摯な対応にファンがつくといった意外な作用が生まれることもあります。

投稿へのリアクションを可視化

投稿へのリアクションを可視化できることも、集客以外のSNS活用法です。細かな手順や確認できる範囲はサービスごとに異なりますが、すべてのSNSで「どのくらいの人に投稿情報を届けられているか?」といった数値を確認できます。Instagramであれば、フォロワーがコンテンツを見つけた経緯を確認することもでき、マーケティングに重要なユーザーの思考や好みを具体化するためのヒントに活かすことも可能です。

サポート機能で簡単管理

コミュニケーションツールとして利用されてきたSNSですが、あらたにショップ機能も追加され始めています。一般的な通販の管理は、SNSと別に設けられたアプリを使う必要がありますが、InstagramやFacebookであればSNS上でそのまま店舗管理を行えます。Facebook社による審査を経て、コマースマネージャの権限を取得すれば、SNS上で商品の追加といった操作をおこな、無駄なコストを減らすというメリットを生み出せるのです。

上手にSNSを通販と連動させた成功事例3選

ここからは、イメージを具体化するために、SNSを通販と連動させた成功事例を解説していきます。先ほど触れたように、SNSごとに異なる特長があります。今回は、それぞれのカラーを上手に活用している企業を紹介していきます。

Instagramを活用したMr. CHEESECAKE

Instagramを上手に利用した代表的な事例が、食品通販・お取り寄せグルメとして親しまれている「Mr. CHEESECAKE」です。創業者の田村さんの投稿にたいして、6人のフォロワーが「買いたい」と問い合わせてきたことがきっかけとなり、今では14万以上のフォロワーをもつ人気アカウントに成長しています。InstagramのDMが販売を決意させ、プロモーションツールとして見出した発揮した事例です。

Twitterを活用したarena(アリーナ)

世界的な水着ブランド「arena(アリーナ)」がおこなった「arenaどれでもあげちゃう!プレゼントキャンペーン」が、Twitterを上手に活用した代表的な事例です。arenaはフォロー&リツイートで、誰でも参加できるラインを条件と設定することで、多くの新しいフォロワー獲得に成功しています。フォロー&リツイートをすれば全商品から好きなアイテムを選べることもあり、あっという間に拡散されていきました。「Twitteのキャンペーン方式が最もポピュラーなプロモーションツールである」と定義づける例と言えます。

Facebookを活用した藤巻百貨店

Facebookを上手に活用した代表企業が『藤百貨店』です。藤巻百貨店は、伊勢丹のバイヤーとして親しま、れている藤巻幸大氏がプロデュースをおこなった通販サイトです。テーマを日本と決め、投稿は2文だけというルールを設ける上品なことで、藤巻百い貨店らしさを喚起させることに成功してFacebookを利用するユーザーにマッチするテーマを用い意識した、落ち着きを感じさせるプロモーションによって400件以上のいいね!がつく一大アカウントに成長しています。

なぜ?SNSと通販がうまく連動しない理由

すでにSNSと通販の連動を試みているマーケターのなかには、「紐づけがなかなかうまくいかない」という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。ここからは、SNSの運用を始めたばかりの企業が陥りがちな事例を解説していきます。

SNSごとの特性を理解できていない

SNSと通販がうまく連動していない1つ目の理由が、SNSごとの特性を理解できていないことです。コミュニケーションツールとして用いられることが多いSNSですが、プロモーション目的で利用する場合には、その特性に合わせた使い分けがなにより重要です。Instagramであればストーリーが中心、Twitterは文字のみでの表現といった特長を理解することで、訴求したいメッセージにマッチしたSNSを見つけられるでしょう。

エンドユーザーとの相性が良くない

エンドユーザーとの相性が良くないことも、SNSと通販をうまく連動させられない理由の1つです。「Instagramであれば若い女性が多い」、「Facebookは60代に人気」といったように、ユーザーの年代や性別には偏りがあります。SNSマーケティングにおいては、利用している年代・性別がターゲティングに直結します。そのため、どんなに素晴らしい若者向けの製品でも、Facebookとの相性が良くないことがマーケティング効果を下げることにつながってしまうのです。

SNSの投稿頻度が低い

SNSと通販がうまく連動させられない3つ目の理由が、SNSの投稿頻度が低いことです。なかなか人員を割けないという企業側の事情もありますが、SNS担当とショップ担当は別々用意することをおすすめします。特にInstagramやTwitterを利用する場合には、アクティブユーザーが多く、常に新しい情報を求めているというニーズへのケアが大切です。

SNSと通販を連動させる具体的なステップ

最後に、SNSと通販を連動させる具体的なステップを解説していきます。「まだSNSの運用を開始していない」、「開始したがPDCAをうまく回せてない」というマーケターは、ECコンサルタントに依頼することも視野に入れてみましょう。

ECコンサルタントに依頼する

SNSと通販を連動させるための1つ目のステップが、ECコンサルタントに依頼するというものです。もちろん、SNSと通販の連動を一から作り上げることも可能です。ただし、「どのような投稿にリアクションが寄せられるのか」、「どんな数値をチェックすればよいのか」を理解するためには、多くの時間を割かなければなりません。運用を定着させるための時間を短縮するためにも、運用そのものを学ぶ必要がある場合は、お金を払ってコンサルタント会社に依頼することをおすすめします。そして、次の2つの条件を満たす会社を選びましょう。

  • ECコンサル会社の得意分野がわかりやすい
  • 予算に見合った料金の会社である

SNS同様にコンサルタントにも、得意分野や特性があります。扱う商品、ターゲティング、利用するSNSを明確にすることで、依頼すべきコンサルタント会社を正しく把握できるでしょう。

コンサルタントから正しい運用を学ぶ

コンサルタントから正しい運用を学ぶことが、2つ目のステップです。社内でSNSの運用を開始する前に、コンサルタントが重きをおいているポイント、チェックしている数値などのノウハウを学びましょう。独自の方法で運用を開始すると、先ほど触れたようなSNSと通販をうまく連動させられないという状態になるリスクが高まってしまいます。費用が発生することは事実ですが、コンサルタントを利用することで、そのノウハウを学べるため、発生した費用を投資と捉えることが可能になります。

社内に定着させる

SNSと通販を連動させるための3つ目のステップが、社内に定着化させるというものです。コンサルタントに依頼をし、必要なノウハウを獲得した状態で、社内に定着させていきましょう。コンサルタントに依頼したことで、重きをおくべきポイントやチェックしている数値を把握できている状態にあり、企業は割くべき人員を減らすことが可能になります。

まとめ

通販への流入のためにSNSの運用を検討しているマーケターは、第一にその必要性を理解しましょう。2017年の通信利用動向調査では、約40%の方がいずれかのSNSを利用していることが明らかになっており、プロモーションに利用することで数千万人のユーザーにアプローチする機会を手にできます。そして、SNSごとの特長を知り、成功事例を把握することで、通販に流入する可能性を高めることができます。これからSNSの運用を検討しているマーケターは、コンサルタントに依頼することも検討しましょう。一次的な費用が発生することは事実ですが、ノウハウを吸収し、工数や人員を削減できるため、最終的には大きな利益につなげられます。

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